私の作品から少し抜粋します

↓ これはカエサル(ジュリアスシーザー)が、時の独裁官スッラに意見している場面です

CAI_0001

「おまえが政敵を殺し始めたころ、ローマ市民は難を恐れて『殺して当然だ』と言った・・

次には欲に目のくらんだ人々が、他人の物を私物にしようと隣人の名を密告した・・

今や裁判もなく処刑される恐怖がローマ中に満ちている・・」

CAI_0002

このあたりのカエサルのセリフは、本当に2000年前にカエサルが語ったセリフ

・・・と言われています

「市民は、自分たちの浅はかさを、奴隷化した現状で償わされている・・」

CAI_0003

カエサルのセリフに、弁護士助手のキケロが同調します

史上初の編集者アッティクスも・・

CAI_0004

スッラとの裁判に挑むことになったキケロに、

ローマ1の法学者スカエウォラは助言する・・

「どんなに暴力・強権・恐怖・抑圧がはびこっていても・・

『法は誠意によって守るべきもの、法廷は金や権力の及ばぬ場所』・・

そう信じるローマ市民の精神こそが優れているのだ・・」

CAI_0006

「この荒地に いかにしてパピルスを根付かせようか」

スカエウォラは問いかける・・

CAI_0007

「ローマ市民の心の底には『パピルス』が運んできたものが根付いておるぞ・・」

信じるようにと、スカエオラはキケロをさとすのだった・・

CAI_0008

しかし当のキケロは懐疑的になってしまう・・

「ローマ法の精神が 本当に市民一人ひとり浸透してると思うか?」

キケロは自問するように、アッティクスに問いかける・・

CAI_0009

「もちろん!スッラのやってることはおかしい」答えるアッティクス

「おまえは楽観的だ・・」キケロは語る

今のローマには、法なんか後回しで、買収されるやつ、保身にまわるやつ

自分さえ良ければいいやつばかりじゃないか?」

巨悪を前に、キケロは、とても自分が勝てる気がしないのだ・・

CAI_0010

アッティクスはキケロを信じ、そして励ますのだった・・

CAI_0490

キケロは、今までの裁判、そして先生の言葉を思い出す

「キケロよ ローマにはこのような母子のほうが多いのだ

力を持てず 貧しく 弱く 悲しい・・・・小さき声が聞こえるか・・?」

CAI_0012

意を決して裁判に挑むキケロ・・

CAI_0013

「元老院の議決も 投じる一票も 裁判の始まる前から決まっており

法廷も 発言も 沈黙も すべて買収のきく時代だったのだ・・と

そんなことは語られぬと信じております」

キケロは、法の不在・裁判の不正を痛烈に批判する・・

CAI_0014

このあたりのセリフも、実はキケロそのひとが2000年前に語った言葉なのです・・

CAI_0016

この時代設定は、紀元前82年ころ(キリストも生まれてない時代)。

ここからさらに400年前・・つまり紀元前5世紀には

ローマでは、ローマ最初の法「十二表法」が成立していた

CAI_0017

十二表法、その成立目的は

「貴族の力を制限し、すべての市民に統一的な「法」をもたらすこと」だった・・

日本の縄文時代にすでに人権意識が・・・・

CAI_0018

キケロは必死で答弁をします

「たしかに今は苦難の時代だ、だが

これを有罪とする市民の精神を 私は世界に誇りたい!」

CAI_0019

カエサルも「暴力」と「宗教」的な誘惑に襲われますが

「本当に見たいのは 法の勝利なんだ」と語ります

CAI_0015

「パピルス(紙)」とはいったいなんなのか・・

「法」を運ぶものでもあり、魚屋の包み紙にもされるもの・・

CAI_0005

そして、人のもっとも重いもの・・小さき声を運ぶものでもある・・

アッティクスは、その小さき声に耳を傾ける人物

それゆえに編集者(刊行人)たりえるのです・・・・・

CAI_0426

「パピルスは神」は

~キケロ、カエサル、アッティクスの心と言葉の記~なのです

 

おもな参考文献

「パピルスが伝えた文明」箕輪成男/出版ニュース社

「キケロー書簡集」キケロ/岩波文庫

「弁論家について」キケロ/岩波文庫

「キケロー弁論集」キケロ/岩波文庫

「ローマ法の歴史」ウルリッヒ・マンテ/ミネルヴァ書房

「ローマ人の物語」塩野七生/新潮社

他・・・

そして、

『パピルスの道』(これは海外テレビ番組です)

 

図版はもっといろいろ参考にさせてもらってます

「パピルスが伝えた文明」はとても面白い本でした!

ご興味ある方はぜひ!^^)/~

[`livedoor` not found]
[`yahoo` not found]
[`nifty` not found]
[`fc2` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加

にほんブログ村 犬ブログ シェルティーへ